ウェアラブルデバイスは本当に未来なのか?

グーグルが「グラス」失敗認める、将来見据えた投資は継続へ

こんな記事が目についたのでメモがてら。

ぼくは以前からウェアラブルデバイスは普及しないんじゃないかと密かに思っています。マイクロソフトのホロレンズのようなものは限定的な用途で利用されることはあると思うけど、スマホのように生活必需品として浸透することは難しい気がする。そう思う一番大きな理由は日常的に「身に付けるモノ」として考えた場合、ファッションの壁があまりに大きいような気がするのです。

先に誤解なきようにいっておきますが、ぼくが疑問に思っているのは一般に普及するかどうかについてであって、ウェアラブルデバイスそのものに否定的なわけではございませぬ。こういうのもあるし。

ガジェットとファッションアイテムの違い

ギークよりの人たちやアーリーアダプターの人たちにとってはグーグルグラスもAppleWatchもMacbookAirやiPhoneの延長線上にあるガジェットだと思うんです。一方、多くの人たちにとってはMacbookAirやiPhoneはそういった人たち同様にガジェットなんだけど、決定的に違うのはメガネや時計に関してはそういった捉え方ではなくて、あくまでファッションアイテムだということ。「所持するモノ」から「身に付けるモノ」に変わった瞬間に、多くの人はツールとしての便利さや美的感覚は切り離して、自分の体の一部として考えると思うので全然違う価値基準が優先されます。オシャレ好きな人がiPhoneを持ったからといってAppleWatchを抵抗なく身に付けるとは思えないのです。

デバイスとしての機能を持ちつつ、時計としてロレックスよりも身につけたくなる。エルメスやヴィトンのバッグにも違和感なくコーディネートとして溶け込んでくれる。それはいくらアップルといえでも、なかなか難しいのではと思ってしまいます。

それに、ギークやアーリーな人たちも最初は使うとは思うんですが最終的には「やっぱめんどくさい」になるんじゃないかと思うんですよね。そもそも時計とかわずらわしいって人も結構いると思うし。

じゃあファッションから変えればいいじゃないか

SF映画に出てくるようなピチピチのサイバースーツみたいなものがファッションの主流になれば、ウェアラブルデバイスも何の違和感もなくマッチすると思います。でもファッションってすごく保守的だし、ジャケットやデニムなんて100年前からあるのに未だにリアルクローズに欠かせないアイテムだということを考えると、それも現実的でないような気がします。

可能性がありそうなのは、コレクションの場などでビッグメゾンが現在のようなアートっぽい(奇抜)表現ではなくて、テクノロジーと融合したリアルクローズな提案をアップルと共同でコラボライン的に発表するとかかもしれません。

でもそれにしたってITの進歩とファッションの変化するスピードは大きく違うと思うので、ファッションの世界でのアーリーアダプターには効果がありそうですが、一般の人にまで浸透するにはやっぱり時間はかかる。そしてこれはアップルのみの話なので、グーグルとか他のメーカーがファッション重視の戦略をとるともとれるとも思えないし。

母艦としてのスマホ

で、話は少しずれます。上記に書いたようなことはアップルなんかは当然百も承知だと思うんですが、それでもここまでハードルが高そうなことをやろうとしているのは何故なんでしょう。これも自分の憶測でしかないし当たり前っちゃ当たり前なんですが、単純にスマホの次のステップとしてそうせざるを得ないからだと思います。

スマホが普及したおかげで、多くの人にとってデスクトップPCが必要なくなったように今度はそれをウェアラブルでやりたいから。日常的に使う機能はいくつかのウェアラブル端末に分散させておいて、スマホは母艦にしていきたいって思惑があるからだと思います。スマホが以前に比べて大型化してるのもそういう部分が関係してるような気がします。

そういう意味で、アップルやグーグルの立場に立つと順序的には確かにその通りだよなあとも思うわけですが、ユーザーとしてみるとやっぱり決められたメガネとか時計を毎回つけるぐらいならスマホのほうが良いよなあと思ってしまうのは否定できないです。

ウェアラブルはすっ飛ばして埋込み型のデバイス

というわけで個人的な予想としては、ウェアラブルデバイスはたくさんでてスマッシュヒットとかは出るだろうけど普及しきらないままフェードアウトになったと見せかけて、でも改善や小型化の研究は続いていて、どっかのタイミングでどっかがいきなり体内埋込み型デバイスドン!って登場する、みたいな流れが一番しっくりくるんじゃないかなあと思ってるところです。PDAじゃなくてiPhoneでしたー!的な。

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